ひょいっと一歩、踏み出すブログ

底辺スカベンジャーM.D.研究者

本を作者買いする素人の本の選び方

面白そうだと思った本を立ち読みする際の行動パターン。

  • 目次を眺め、全体の内容を大雑把に把握する
  • いちばん心引かれたところを軽く流し読みする(じっくり読んでしまうと買った後の楽しみがなくなっちゃうからね)

この時点で文体が合わなかったり内容に興味が持てなければ却下。

  • 最後に著者の経歴を見る

ここが、結構大事なポイントだと思う。

著者にこだわると言うこと

ブランド主義と言うわけではないけれど、特にここ数年の新書ブームで猫も杓子も、どこぞの馬の骨ともわからない自称専門家が台頭してきてたくさんの新書が出版されている現状を見ていると、どうにも粗悪濫造の気があるのではないかと勘繰ってしまう。確かに新書は、新しい知識や考え方を脳にインストールするには値段的にも読む労力的にも非常に手軽で次々と流し読むことができるのだが、一方でただでさえ知識の劣化コピーになりやすい文字情報のみからの知識獲得が更に精度の低いものになってしまう恐れがある。

読書から知識を得るという事は「机上の空論」という言葉もあるように、所詮は筆者の考えを自分なりにエンコード・圧縮してコピーするようなものだと思うのだ。だから、僕の持論は「本ばかり読んでいるとバカになる」。読む一方で(コピーする一方で)きちんと脳みそを使って自分の頭で消化して吸収して自分と言うシステムに組み込まないと(インストールしないと)、それはただの「大勢の人間の劣化コピーの寄せ集め」になってしまうと思うから。さらに、あくまでも自分なりのエンコード型式を採用したうえでのコピーであるために、そもそも筆者が意図した内容と違う内容がコピーされてしまう危険がある。もちろん、それは同じ文章でも読者によって受け取られ方が異なるという多様性を産む原動力そのものなのだが、必ずしもその多様性が良い結果に繋がるとは限らない。


そのために、少しでもマスターデータの精度を高めておこうと思ってしまう。


このあたりの発想が、自分が乱読の出来ない読書初心者たる所以である。