ひょいっと一歩、踏み出すブログ

底辺スカベンジャーM.D.研究者

ネットの世界でも郷に入りては郷に従えなのか?

12月17日の記事に、初めてコメントを頂いた訳です。


それが、id:TERRAZIさんからだった。
ひとこと「足あと」だけだったけどid:TERRAZIさんのことだからきっと面白いこと考えてるんじゃないかと思ってwktkしながら読みに行ってみたら仕掛けはこうだった。

ルール

  • 見たページ全部に「足あと」とだけコメントする。
  • 特にいつもはROMだけのページに積極的に行う。
  • 「足あと」を付け返してもらったら勝ち(何?
  • 怒られても泣かない。

【特別企画】mixiの「足あと」をはてなで体験してみよう!

いやーおもしろい。こういうことを考え付くのはユーモアとセンスがある人なんだなぁと尊敬してしまうのだけれど、これに対して「足あと」だけのコメントはspamじゃないのかとの反対意見*1が勃発しているようだ。

非常に不快だったので記事にする。
悪ふざけの実験台にされるのは御免ですよ


そんなこともあったので、普段はほとんど見ないのだが、ふとmixiの足あとも見てみた。そして、踏み返してみた。そうしたら新たな発見がたくさんあった。住む場所も知らない、本名も知らない、職業も知らない。そんな人だけれど同じ趣味趣向を持っている人が見つかる。blogや2chよりもずっと簡単に見つかる。それが実際の付き合いではなかなか見つけられなかった人だと、うれしくてつい見入ってしまう。あぁ、こういうコミュニケーションの方法もアリなのかもしれない、mixiってこうやって使うのかと、目から鱗が落ちかけていた。「足あと疲れ」なんていう言葉も聞いていた自分としては「足あと、案外いいじゃん。聞きしに及ぶほど悪くないじゃん」とまで思っていた。


ところが、そのうちのひとりを見てみたら「紹介欄にはアフィリエイトサイト、唯一の日記には懸賞サイト。コミュニティなし」という、どうみても客寄せです。本当に(ryなアカウントを発見。苦笑しながら見ていたら、驚いたことにその日記に「足あとありがとー」というコメント*2が数十個連なっている。


これにはたまげた。mixiの足あと依存の偏狭を垣間見た気がした。恐ろしくなった。


mixiでは「足あと帳」と呼ばれるものが存在し、足あとをつけられたらつけ返してコメントを残すというルールが確立している。このルールが蔓延しているとは思わないけれど、確かに感染者は多い。たとえて言うならば、blogに毒にも薬にもならないコメントが連なるような状況。*3「blogにコメントが欲しい!」という人をよく見かけるけど、そういう人はmixiで文章書けばいいんじゃないの?マイミクという友達を申請しまくれば、数日のうちに100近い笑顔の仮面をつけた偽善者たちが喜んで、心にもない親しげなコメントをたくさん残してくれるようになる。


足あと否定派だって、たとえば自分のblogにアクセス解析をつけているなら、それは足あとを覗いていることに他ならない。本当に心から足あとの存在を否定するなら、どこの誰がどこからアクセスしているかなんていうことは端から気にしなければ良いだけのことだ。結局「自分の足あとは残したくない、でも誰が来ているのかは知りたい」ということが言いたいだけなんじゃないのか。blog界隈でそういうことが議論にのぼりにくいのは「自分が足あとを残している」という感覚が薄いからなのではないのかと思う。事実、同人誌や閉鎖的なコミュニティの中では「無断リンク厳禁、コメント返し必須」なだけでなくあまつさえ「トラックバックか返し」なるものが行われると言う。「トラックバック返し」て。なんじゃそりゃ、と言いたくなるが、それがこのコミュニティのルールなのだ。


自分と誰かの足あとに脅えながらも繋がりを作ろうとする「mixi」。
無駄なコメントは要らないから言いたい事があればエントリ書きやがれな「はてな」。
私を見て!私を見て!私は貴方を見に行かないけど。な「blog」。
煽り騙りが命の「2ch」。*4


これが、現段階での自分の感じた各地のローカルルール。
統一見解は、もてるのだろうか。

*1:というより、いちゃもんに近いな

*2:「僕も懸賞あたらないですよー」とか書いてるバカもいた。

*3:もともとの日記も毒にも薬にもならないものだけど

*4:あ、もちろん、極論です。なにもネットの世界を4分割にするつもりもないし、自分の中での位置付けを極端に表すとこういうイメージになるんです